高原別荘で快適に過ごすためには、
◇ 快適に過ごすための注意事項
別荘ライフや高原での生活を快適に暮らして行くための注意事項については、以下のようなもの がある。
◆ 外出時の服装
高地における夏場の服装については、平地に比べると涼しいが、日が照っているような場所で は、紫外線も多いことから暑い場合もある。しかし、日陰に入ると爽やかな風も吹いていること から、若干寒い時もある。
しかし、陽が沈んだ夕方以降については、急激に温度も下がることからカーデガン等の上着に ついても常時準備しておくことが重要である。
◆ 梅雨時や秋雨シーズンの防カビ対策
梅雨時や秋雨シーズンでのカビ対策としては、カビが生えない環境を維持することに尽 きるが、具体的には、寒冷地用の除湿器を各部屋に設置することが、一番効果的である。
また、空気がよどむ場所に水分吸着剤を設置し、定期的に取り替えることも重要であるが、押 し入れの中やキッチンの流し台下の収納庫の中等は、特に湿気が溜まりやすい場所である。
押し入れについては、スノコ等で空気の循環しやすい環境を作ったうえで、押し入れの扉を開 けておく方法が一般的であるが、押し入れの壁が湿気ている場合は、発布スチロール材を張り、 その上にべニア板などを全面に張ったりすれば、カビ発生を比較的簡単に防止することが可能で ある。
キッチン流し台の収納部分が、べニア等でできている場合は、油系のステイン材を塗布すると 比較的簡単に防カビ効果が現れる。
抜本的に対応するためには、オープンキッチン型の流し台等の空気が循環する構造の流し台に 替えたり、改造したりし、収納部分について移動可能なキャスター付きの収納庫に変えることに より、空気の溜まりを抑制する等の方法もある。
実際に、廃棄されていた流し台のステンレス天板と2×4材や鉄製の机の脚部を使ってDIYにて 流し台を作成し、収納部分については、流し台の吊下げ収納部にキャスターを付けた事例もある
◆ 真冬の暖房対策
冬場の暖房については、各種のものが販売されているが、高地での暖房については、石油式 FFヒーター派と薪ストーブ派がほとんどである。
特に、薪ストーブ派の多くは、自ら樹木を伐採し、薪を確保したり、知り合いから安価に薪用 の倒木を譲ってもらったりしている人が多い。
室内の暖房については、その建物の断熱性能に左右されるが、薪の確保が比較的容易に可能で あれば火力が大きい薪ストーブが、最適であるが、薪の確保が難しい場合は、大型の灯油式FFス トーブが最適である。
寒冷地エアコンについては、起動後直ぐに50℃の温風が出ることから、短時間で室内を温める ことが可能であるが、昨今の化石燃料の高騰から電気代も高いため、早く室温を上げたい場合に 限り補完的な利用時に適している。
ただし、薪を業者から購入する場合は、大型の石油FFストーブや寒冷地エアコンよりもラン ニングコストが多くなる傾向にあるので、知り合い等を通じて薪の確保をするか、安価な雑木林 が生えている土地を確保して自ら伐採して薪を確保する必要がある。
なお、市販の電気ストーブやオイルヒータについては、暖房能力も低いため補完的にしか使用 できないが、電気こたつや電気カーペットおよび電気毛布の併用は非常に効果がある。
小型の石油ストームについては、燃焼時に水分や排気ガスが室内に放出されるため冬季につい てもカビ発生の原因になることや一酸化炭素中毒等の危険もあるので、換気等の対応が必要であ る。
◆ 真冬の除雪
県道や主要な幹線道路沿いについては、県や市町村から委託された業者により除雪作業が行わ れる。別荘内の主要道路については、別荘管理会社により、除雪作業も行われるが、県道や主要 な幹線道路の様な頻度では、除雪作業は行われないことが多く、融雪剤等の散布頻度や散布量も 少ないことから凍結した道路も多い。
このことから通行に支障があると予想される場合は、事前に別荘管理事務所に連絡し、対応を してもらうことが重要であり、仮に別荘地道路の除雪がなされたとしても敷地内に車を入れるこ とや敷地内から車を出すことができないことから自ら除雪作業を実施するしかない。
このため、最低限、除雪が可能なように除雪道具(除雪用スコップや雪かきプッシャー等)は 最低限準備しておく必要があり、小型のエンジン式除雪機を準備しておくと便利である。
◆ 真冬の車の装備等
雪道を走るためには、スタットレスタイヤが必要となるが、タイヤメーカーの違いにより性能 面や使用期間等違いが大きい。その中でもブリジストン製のスタットレスタイヤについては、他 のメーカーの物に比べて性能面や使用期間等の性能面で優れていることからシェアは圧倒的に高 いが、コストを抑えたい人は、他のメーカーのものを使用する人もいる。
また、急な降雪等により除雪されていない道路を通行するため、スタットレスタイヤに装着可 能なタイヤチェーンについても準備しておくことを勧める。
それ以外の装備品としては、スノーワイパーへの取替や、原液のウォッシャー液の補充や車用 のスノーブラシ等を準備しておくと便利である。